[一覧に戻る]

【プロジェクト研究員】低重力環境下における粉粒体との相互作用の理解と探査機開発への応用

研究内容

小惑星や月火星への安全な長時間滞在へ向けたより高度な技術開発が求められている.特に,天体表面は重力環境が地球上とは異なり,衛星(探査機)のダイナミクスや接触するレゴリス等の粉粒体との相互作用の正確な把握が機器設計の鍵となる.そこで,本研究では小惑星含む低重力の惑星へ安全な長期滞在を実現することを目指し,微小重力環境下の粉粒体と機械の相互作用に関する実験データを元に,探査機に影響する卓越した作用力を力(反力)の観点で単純化したモデルもしくはパラメタを獲得し,それを探査機の着陸装置や探査ローバの開発に応用させることを目的とする.また,実験データとDEM等数値計算結果の比較から,シミュレーション方法の妥当性を評価し,設計検証にも使用できるソフトウェア環境を構築することも研究目的の範疇とする.さらに,MMX,SLIMローバ等実プロジェクトにおける機器開発を通じて,上下限の境界条件を想定した設計から,定量的に性能の異なる設計を実現する方法論の構築も行う.

求める能力、資質、経験

. テラメカニクスもしくはロボティクスに関する専門知識を有すること
. MATLAB,C言語等でダイナミクスシミュレーションができること
. 組込やシングルボードコンピュータでハードウェア制御ができること
. 国際会議での発表経験があり,海外の学術雑誌へ投稿した経験を有すること
. 対話相手に敬意を持って接することができかつ技術的な議論ができること

研究環境

. ISAS内の実験室ならびに居室を提供
. DEM計算用市販ソフトウェアとスタンドアロンで使用できるMATLAB
. 砂を入れることのできる真空チャンバ
. 三次元位置測定装置(Optitrack等),ラピッドプロトタイピング可能なデータ収集制御装置(DS1103等),データロガー,オシロスコープ,デジタルマルチメータ,高衝撃加速度計など実験用各種計測制御デバイス
. 各種ローバと大小砂フィールド
. 粉粒体の低重力試験結果のデータ
従事割合は、研究が50%強、残りがプロジェクト貢献

研究指導者

宇宙科学研究所宇宙機応用工学研究系 准教授 大槻 真嗣

勤務地

相模原キャンパス

配属予定部署

宇宙科学研究所宇宙機応用工学研究系

応募締切

2019年12月4日(水)17:00

今後の選考日程(予定)

・書類選考結果通知:2019年12月16日(月)~20日(金)

・面接選考:    2019年12月27日(金)

・選考結果通知:  2020年 1月14日(火)以降 

 

※上記日程は変更となる場合がございます。

問合先

■宇宙科学研究所宇宙機応用工学研究系 准教授 大槻 真嗣 otsuki.masatsugu*jaxa.jp

 

■採用全般に関するお問合わせ

 人事部人事課 採用担当 jaxacareer*jaxa.jp

 

上記*を@に変えて送信ください。

受付終了