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【プロジェクト研究員】国産赤外線撮像センサーの宇宙用化

勤務地
相模原キャンパス

研究内容

公募型小型衛星のJASMINEミッションでは、国立天文台すばる望遠鏡に搭載すべく国内で開発された赤外線撮像センサーを使用することを検討し始めている。 高精度高感度の性能が求められる科学計測用赤外線撮像センサーの市場は極度の寡占状態にあり、それは豊富な経験が容易に蓄積される利点もあるもののミッション遂行の自由度を少なからず狭めている。 国産赤外線撮像センサーの開発はこの状況を打破する良い契機であり、さらに宇宙用に供することができれば、JASMINEミッションに限らず多方面での展開が期待される。
そこで、本研究テーマにて、すばる望遠鏡向けに開発された赤外線撮像センサーをJASMINEへ搭載すべく、放射線環境・熱サイクル環境・振動衝撃環境等への耐性を確認するとともに、衛星搭載可能なセンサー駆動回路の開発を推進する。また、高精度の位置天文観測が必要なJASMINEで用いるためのセンサーの評価実験(感度特性・雑音特性)も実施する。

求める能力、資質、経験

各種環境試験の遂行にあたり、まず力学・熱力学・放射線物理の基本的な素養が必要である。センサーの耐環境特性評価や駆動回路開発のために電子電気回路とその機能を充分に理解ができる素養が必要である。特に赤外線または可視光の2次元センサー駆動の経験があれば、より望ましい。

日本語を母国語としない場合における言語制約の有無

センサー評価や駆動回路開発において国内メーカとの密接な意思疎通が必要となるため、日本語を充分に解する必要がある。

研究環境

研究指導は、JASMINEチームの教育職(准教授:片坐)があたり、さらに、国立天文台の協力を得て共同での開発を進める。相模原キャンパスにはこの研究に利用可能な実験室があり、基本的な測定装置や真空装置がある。また、国立天文台の先端技術センターでも実験がおこなえる。なお、勤務時間の半分を割り当て自由に設定した自己の研究をしていただく。本研究の検出器を開発によってその性質をよく研究することで、スペース天文学等における大きな相乗効果が期待できる。

任期終了時に獲得できると期待される能力や資質、経験

衛星搭載機器に対する耐環境試験の立案から実施にわたる遂行能力と実務経験。および宇宙化された国産赤外線撮像センサーシステム構築へ先駆者として寄与したとの実務経験。また二次元撮像センサーの詳細な評価実験実施の実務経験と評価システムの構築能力を得る。これによって次世代の天文衛星立案における検出器システムをリードする能力が得られる。

研究指導者

宇宙科学研究所宇宙物理学研究系 准教授 片坐宏一

勤務地

相模原キャンパス

配属予定部署

宇宙科学研究所宇宙物理学研究系

応募締め切り

 2020年11月23日(月)17:00(日本時間)

 

※申込期限必須の為、お時間に余裕をもってエントリーください。

※毎月第3木曜日のAM1:00~5:00の間、各募集職務のページ定期メンテナンスの為、お申し込みページをご利用いただけません。ご迷惑をお掛けしますが、上記時間を避けてのお申し込みをお願いいたします。

応募書類

任期付プロジェクト研究員採用TOPページに記載がございますので、ご確認の上エントリーをお願いいたします。


「様式4 研究指導者もしくはこれに代わる者の推薦書」につきましては、下記のいずれか必須となります。
●応募フォームへの添付
●推薦者がjaxacareer*jaxa.jp(*を@に変えて送信ください)宛に直接メールを送付

今後の選考日程(予定)

・書類選考:2020年11月下旬予定
・面接選考:2020年12月中旬予定

 

※上記日程は変更となる場合がございます。

問合先

■募集研究テーマに関するお問合わせ

 宇宙科学研究所宇宙物理学研究系 片坐宏一 kataza.hirokazu*jaxa.jp

 

■採用全般に関するお問合わせ

 人事部人事課 採用担当 jaxacareer*jaxa.jp

 

上記*を@に変えて送信ください。

受付終了