研究内容
本研究では、アストロバイオロジーを主目的とした宇宙実験・深宇宙探査からの科学成果の創出、および将来ミッション実現に向けた科学機器の開発・基礎研究を行う。
(1) 現在ISSきぼう曝露部にて運用中である、アストロバイオロジー宇宙実験「たんぽぽ」の地球回収試料の初期・詳細分析を通じた科学成果の創出
(2) 低速~超高速領域で衝突する宇宙塵の捕集・検出器を含む、「たんぽぽ」後継時代の宇宙実験用の科学機器の開発
(3) 太陽系内の氷天体や海洋天体(彗星核、木星トロヤ群、木星衛星、土星衛星等)への将来のアストロバイオロジー探査の根幹をなす科学機器の基礎研究、の三項目を重視する。
特に「たんぽぽ」では、有機物と微生物を曝露し、宇宙塵や地球周回微粒子を捕集した試料の地球帰還が、2019年まで予定されている。
本研究では回収試料の初期・詳細分析の中核を担うと共に、同実験を通じた我が国のアストロバイオロジー研究の国際展開に資する活動も期待する。