研究内容
ISASでは、超小型探査機を用いた月惑星探査ミッションを検討している。
超小型の宇宙機を低コストで開発、運用するためには、これまでの科学衛星とは異なる知見、技術が必要となる。例えば、民生技術の活用が必須となり、また質量よりはサイズが制約になることが多く、機器の効率的な配置がキー技術となるため、新たな設計手法の構築(従来の設計標準のテーラリング)が必要である。
また、地球周回のCubeSatとは異なり、探査機ではミッションに応じた推進系の搭載や、遠距離通信、自律機能が必要となり、これらの開発を関連研究者と連携して行う必要がある。
従って、ミッション目的を達成するためにはどのように探査機システムを構築するべきかを、システム的に考察し、設計解を見いだすことを研究テーマとする。
当面は、2020年6月に打ち上げを控えるSLS搭載超小型探査機のシステム試験や運用に参加しつつ、将来の超小型探査機のシステム研究を実施する。