研究内容
【自己の研究】
イトカワ試料は人類が所有する唯一の小惑星試料である.イトカワ試料や NASA の彗星リターンサンプルは,最も微小な領域を高密度で分析された地球外物質である.しかしながら,この高密度な研究成果を,定量的に理解し,太陽系小天体の起源や進化,さらには太陽系自体の起源や進化の研究へと展開させる研究はまだ未成熟である.
2020年にはリュウグウ試料の地球帰還も予定されている.
イトカワ粒子などリターンサンプルを研究し,その成果を定量的に理解し,太陽系小天体や太陽系の起源・進化の研究へと発展させるための新たな分析・実験手法や研究発想を創成し,萌芽させることをテーマとした研究を行う.
【JAXAのプロジェクト】
はやぶさ試料の国際公募事業および利用研究
はやぶさ2試料受入の開発研究
将来のサンプルリターンミッションに備えた開発研究の実施、および、人材育成と既存の分野を超えた宇宙物質科学コミュニティーの形成と発展への貢献