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【プロジェクト研究員】耐熱複合材料の損傷蓄積過程の理解による高精度な寿命予測手法の開発

研究内容

繊維強化セラミックスに代表される耐熱複合材料は宇宙機のエンジンや機体の高性能化に欠かせないばかりではなく、最近は赤外望遠鏡などの観察装置への適用も期待されている。このような耐熱複合材料は、損傷を許容することが特長であるが、同時に、その破壊過程は大変複雑であり、使用時の損傷を予測し、寿命を見積もる手法はは未だ確立できていない。寿命予測は再使用宇宙機のみならず航空機エンジンなどの民生分野でも必要な技術であり、実現が望まれている。そのような使用時の損傷を予測し、高精度な寿命を見積もる手法の開発に取り組む。実際のエンジン等の環境から、破壊試験および疲労試験条件を抽出し、各種力学試験を実施することで、様々な要因による損傷の発生および進展過程を理解する。また、損傷の発生と進展を数値解析として取り扱うために必要な損傷モデルを提案する。これらの数値解析と実験による検証により、高精度は寿命予測モデルを構築し、実環境での部品での実証を行う。

求める能力、資質、経験

複合材料に代表される力学モデルや損傷モデルの構築に必要となる材料力学の知識を持ち、実際に解析した経験を有すること。有限要素法ソフトウェア(アバカス等)または理論的考察による数値解析に関する知識を持つこと、または取り扱いの経験を有すること。破壊試験や疲労試験などの力学試験、および各種顕微鏡等による組織観察ん関する経験および機器の簡単な保守の経験を有すること

日本語を母国語としない場合における言語制約の有無

英語または日本語でのコミュニケーションが可能であること。 

研究環境

材料試験および各種材料力学モデルの取り扱いに関連して発生する各種課題を解決するために必要な知識・経験を有する人員による適切な指導体制が存在しており、研究指導者の周辺により幅広い構造工学、推進工学の研究者との協力体制も構築できている。
提供可能な実験装置および設備としては、各種力学試験装置、高温試験装置、電子顕微鏡等の観察装置、材料加工用の機器類に加え、数値解析に利用する有限要素法ソフトウェアおよび各種計算機である。

任期終了時に獲得できると期待される能力や資質、経験

材料力学、損傷力学をベースとした力学モデルの取り扱い、および実際の構造への応用手法
各種力学試験、疲労試験、組織観察等の実験的手法に関する経験

研究指導者

宇宙科学研究所宇宙飛翔工学研究系 准教授・後藤健

勤務地

相模原キャンパス

配属予定部署

宇宙科学研究所宇宙飛翔工学研究系

応募締め切り

 2020年11月23日(月)17:00(日本時間)

 

※申込期限必須の為、お時間に余裕をもってエントリーください。

※毎月第3木曜日のAM1:00~5:00の間、各募集職務のページ定期メンテナンスの為、お申し込みページをご利用いただけません。ご迷惑をお掛けしますが、上記時間を避けてのお申し込みをお願いいたします。

応募書類

任期付プロジェクト研究員採用TOPページに記載がございますので、ご確認の上エントリーをお願いいたします。


「様式4 研究指導者もしくはこれに代わる者の推薦書」につきましては、下記のいずれか必須となります。
●応募フォームへの添付
●推薦者がjaxacareer*jaxa.jp(*を@に変えて送信ください)宛に直接メールを送付

今後の選考日程(予定)

・書類選考:2020年11月下旬予定
・面接選考:2020年12月中旬予定

 

※上記日程は変更となる場合がございます。

問合先

■募集研究テーマに関するお問合わせ

 宇宙科学研究所宇宙飛翔工学研究系 後藤健 goto.ken*jaxa.jp

 

■採用全般に関するお問合わせ

 人事部人事課 採用担当 jaxacareer*jaxa.jp

 

上記*を@に変えて送信ください。

受付終了