研究内容
今後の月惑星への着陸探査では,小型月着陸実証機SLIMが実証するピンポイント着陸技術を前提として、科学・探査の観点で関心のある地点に積極的に着陸するニーズが高まるものと考えている。
その対象となる着陸目標地点は、例えばクレータ内部やその周辺など、傾斜があるような地点が典型的と考えられ、従って傾斜地への着陸性が求められるようになる。そのため、以下の2項目について研究を行う。
(1)SLIMの着陸脚・着陸方式を例題とした、着陸ダイナミクスや着陸安全性についての研究。具体的には、解析モデルを用いた数値シミュレーション解析手法の研究や、実験によるその解析モデル・解析手法の妥当性評価など。
(2)月惑星表面に堆積するレゴリス(砂)と、着陸脚との相互作用に関する研究。具体的には、レゴリス-着陸脚の相互作用の理解や、これを前提とした着陸ダイナミクス解析手法の研究、また、これらを反映した着陸脚設計に関する研究など。