業務内容
※本職務については、応募締め切りが設定されましたのでご注意ください。
2024年12月9日(月)23:59(JST)
JAXAはこれまで、4世代にわたりLバンド(1.2GHz帯)合成開口レーダ(SAR)を搭載した衛星(JERS-1、ALOS、ALOS-2、ALOS-4)の開発を行っており、ALOS-2に関しては現在も運用・データ提供を行っています。LバンドSAR技術は我が国が各国と比較して独自性・優位性を持つセンサであり、これらの観測データは、国内はもちろんのこと、世界の国々において、災害状況把握のみならず、異変の早期発見による減災活動や、森林観測による違法伐採の監視等に役立てられています。
現在、JAXAでは過去からの技術の発展を図りつつ、民間企業が運用及び計画している小型Xバンド(9.6GHz帯)SAR衛星群との協調観測も視野に入れた将来型LバンドSAR衛星の在り方について、衛星地球観測コンソーシアム(CONSEO)(※)を通じて議論を開始しています。
本公募での採用者は、上記CONSEOでの議論を踏まえ、地殻・地盤変動の広域監視、災害監視、海洋状況把握、カーボンニュートラルなどユーザニーズに対応した小型/大型衛星搭載用の将来型SARセンサの研究開発、およびSAR搭載衛星システムの開発プロジェクトに従事頂きます。
具体的には、以下の業務に従事して頂きます。
・将来型SAR衛星と地上運用システムを含む総合システムを実現するための、ミッション企画・開発計画検討や設計検討
・SARセンサ等の重要技術にかかる研究開発、画像処理やデータ処理機能の開発
・上記研究開発にかかる開発管理、コスト・スケジュールを含むプロジェクトマネジメント
・JAXA内外のステークホルダーとの調整
一連の業務においては、JAXA内外の多くのステークホルダーとの調整が必須であり、技術力・調整力を兼ね備えた人材を期待します。
なお、既に宇宙分野の業務を経験しており即戦力として活躍頂ける人材のみならず、段階的な技術習得をしながら成長し将来的に活躍頂ける人材を、ともに求めています。
これらの業務を通じて、ミッション企画・システム開発・打上げ・軌道上運用まで、人工衛星開発の第一線で、一連の知見・経験を獲得することができ、宇宙開発を技術とマネジメントの観点からリードする人材に成長頂くことが可能です。
(※):衛星地球観測コンソーシアム
< 変更の範囲 :機構が定める業務の範囲 >