業務内容
医学研究を含むライフサイエンス研究は、人間の生理機能や精神面が宇宙に行くとどのように変わるのか、対策の効果はどうかを理解するうえで、また、微小重力環境を利用して生命の仕組みを理解するうえで、大変重要です。JAXAでは、スペースシャトル、国際宇宙ステーション等において、ヒトやマウス、細胞、植物などを用いた様々なライフサイエンス研究を実施してきました。
今後も、米国主導の国際協力体制のもとで、月面の開発や拠点の建設を進めるアルテミス計画に参画し、「有人与圧ローバ」や「月周回有人拠点(ゲートウェイ)居住棟」の開発を進めるとともに、「有人与圧ローバ」には宇宙飛行士が乗り込み、月面において様々な観測、研究活動を実施します。JAXAはこの有人与圧ローバを開発し、10年間運用する予定です。また、現時点では、2回の日本人宇宙飛行士による月面探査機会に向けて様々な準備を行っていく予定です。
また、2030年で退役予定の国際宇宙ステーション(ISS)の後継には、ポストISS活動として、民間事業者が運営主体となる地球低軌道有人拠点(CLD拠点)の検討が進められています。JAXAはポストISS活動においても、ライフサイエンス研究を推進する方針です。ポストISSでは、これまでJAXAが取りまとめて実施してきた公募によるJAXA外研究者による宇宙環境利用成果創出の仕組みに加え、JAXA自らがプレイヤーとなって地球低軌道活動を担い、宇宙環境を利用する科学研究・事業創造能力を継承、強化することを検討しています。
そこで、本公募では、月探査に参加する宇宙飛行士を医学面から支えるための医学研究や、「きぼう(日本実験棟)」を含む地球低軌道有人拠点における国内外のステークホルダーとの技術調整を行いつつ、有人与圧ローバや「きぼう」を含む地球低軌道の有人拠点活動にかかるライフサイエンス研究の推進業務に従事する方を募集します。これらの医学を含むライフサイエンス研究の実験実施を科学的・技術的に支えるとともに、JAXA内外の研究者と協働して研究計画を立案し、実施する業務を行っています
具体的には、次の業務に従事していただきます。
(1) 国内外の研究者と協同して行うライフサイエンス研究(医学分野を含む)の実施に関する業務
① 研究課題の計画策定支援等に関する業務(宇宙実験や宇宙模擬特殊環境の制約を踏まえて研究者に提案)
② 研究課題の進捗管理に関する業務(実験試料、実験機器等をISSに打上げる際の搭載支援や実験運用支援を含む)
③ 技術的課題・科学的課題に対する専門的見地からの助言(標準手順書整備を含む)
④ 研究推進に必要な各種調査等に関する助言
⑤ 研究推進プログラムの立案や運営に関する業務
(2) 国内外の宇宙機関や研究機関等との連絡調整、連携促進に関する業務
(3) その他、当該研究を推進するため必要となる業務
JAXAには宇宙空間という極限環境における各種の実験データや実験装置があるほか、ライフサイエンス分野に関する宇宙環境利用に知見豊富な職員が多数在籍しています。また大学や研究機関との様々な共同研究を通じて、多くの専門家と活発な議論が行えます。これらの活動を通じ、JAXAにおけるライフサイエンス研究の中核として、新たな発見を得るだけでなく、有人宇宙活動や社会が抱える課題の解決につなげていただくことを期待しています。
(補足)本募集の業務は大学等での純粋な研究活動とは異なります。現在進められている研究を着任後に継続する事は原則できません。
< 変更の範囲 :機構が定める業務の範囲 >