業務内容
※「④ 自動走行システム(航法や誘導制御を含む)の技術開発やサブシステム開発」職務を追加しました(2025年9月9日)
「有人与圧ローバー」は、宇宙飛行士が乗り込み、ローバー内で生活しながら、月面を探査する探査車です。無人運用期間も含め、月面の地質・資源の調査などを広い範囲で行うことが可能であり、持続的な月探査を目指すアルテミス計画(※)の中で、非常に重要な役割を果たします。有人与圧ローバーは、重力天体における居住機能と移動機能を併せ持った「世界初」の宇宙機システムであり、日本初の単独で機能する「有人宇宙船」でもあります。
https://humans-in-space.jaxa.jp/biz-lab/tech/pressurized-rover/
https://www.youtube.com/shorts/vnL_YymY9Vc
https://www.youtube.com/watch?v=T_mUDDYpxYs
(※)アルテミス計画とは、米国主導の国際協力体制のもとで、月面の開発や拠点の建設を進め、人類が月面で常に滞在できる環境を構築することを目指したプログラムです。2024年4月に日米間で「有人与圧ローバーによる月面探査に関する実施取決め」が署名され、日本が有人与圧ローバーを開発・運用することや日本人宇宙飛行士2名が月面で活動することが約束されています。
JAXA有人与圧ローバーエンジニアリングセンターでは、有人与圧ローバーの研究開発を進めており、その中で、以下のいずれかの業務を担って頂きます。
① 通信、管制、データ処理等の技術開発やサブシステムの開発
② 無線通信システム(ローバー/地球間、ローバー/通信衛星間、ローバー/月面システム間)の技術開発やサブシステム開発
③ 再生型燃料電池(RFC),リチウムイオンバッテリ(LiB), 太陽電池(SAP)、電源制御、電力分配システム等の技術開発やサブシステム開発
④ 自動走行システム(航法や誘導制御を含む)の技術開発やサブシステム開発
⑤ 有人与圧ローバの研究開発全体のプロジェクト管理(国際調整を含む)
上記①~④については、各機器、サブシステムに係る以下の業務を担当頂きます。
・要求設定や仕様検討、課題解決等
・NASAや国内メーカ等との技術調整を含むシステム・サブシステム・機器等の開発
・月面での運用のための準備
・機器・サブシステムに係る開発管理(コスト・スケジュールを含む)
エントリー情報をご入力頂く際、①~⑤の各業務について、希望順位(1位~5位)を選択してください。希望しない業務については選択不要です。ご希望に添えない可能性もございますことご了承ください。
今後JAXAでは、アルテミス計画をはじめ、様々な国際共同プロジェクトが予定されています。有人与圧ローバーの研究開発を通じて得られるアルテミス計画を構成する様々な各種システムの仕様、技術基準、安全要求等の知見、大規模国際共同プロジェクトのシステム開発経験、更には国内外の技術調整を通して築く人脈は、今後の国際宇宙探査計画において、我が国にとって極めて有用な資産となるものとなります。
アルテミス計画で目指す「人類が月面で常に滞在できる環境の構築」や「持続的な月探査の実現」に向けて、活躍頂けることを期待しています。
< 変更の範囲 :機構が定める業務の範囲 >