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【宇宙航空プロジェクト研究員】 生成AIを用いた宇宙科学プロジェクトにおける経験知の効率的な活用

研究内容

現在、様々な宇宙科学プロジェクトが検討され、実施されている。しかしながら、どのプロジェクトも人員は足りておらず、学術分野が広がったことに伴い、特にプロジェクトの経験者が不足している。このような状況では審査会等におけるプロジェクト外の有識者による指摘や助言が重要であるが、シニアな有識者の引退に伴い、その不足が最も深刻な問題となっている。
そこで、近年急速に発達した生成AIを活用することにより、先人の膨大な経験知を用いてプロジェクトに対して適切な助言がタイムリーにできるようになるのではないかと考えている。宇宙開発、宇宙科学に必要な知見は、公開されている一般的な知識とともに、JAXAあるいは宇宙科学研究所に蓄積された知見を用いることが必要である。これらをどう融合させるかが研究のポイントとなる。

 

【自己の研究】
宇宙科学に限らず特殊な知見を扱う分野について、どのような情報をどのようにAIに提供すれば、ベテランの有識者に匹敵する生成AIを作ることができるのか研究を行う。当部署には生成AIの専門家はいないので、適宜、外部の研究者との共同研究を検討する。

 

【JAXAプロジェクトとしての研究】
まず、プロジェクトの各フェーズ(審査会など)において、プロジェクトが作成した審査文書に対して、適切な指摘、助言を行えるシステムを構築する。最終的には、審査会等に限らず、プロジェクトが日常的に相談できるような「AI有識者」を作成することを目標とする。

 

 

【どういう人材を育てようとしているのか】
今後の社会では、生成AIそのものの研究開発と並んで、その使い方が重要になってくると考えられる。それぞれの分野(本件の場合は宇宙科学プロジェクト)に応じて適切な生成AIを構築できる人材(プロンプトエンジニアリング分野の研究者)を育てたい。

 

<業務の変更の範囲>なし(上記の業務内容に関連する業務を超える変更がある場合、契約を改定する)

応募者に求める能力・資質・経験

①情報工学、特に機械学習や生成AIの動作原理に関する基礎知識が必要である。可能であれば、生成AIを活用して課題を解決した経験があると望ましいが、必須ではない。

 

②対象とする分野について、その特性、課題解決の制約条件等を把握し、研究の進め方を考えられる能力が必要である。具体的には、博士の学位を取得している必要がある。

 

③生成AIは英語ベースでできているものが多く、またプロジェクト文書も日英両語で書かれていることが多いので、科学技術分野についての日本語、英語両方の能力が必要である。具体的には、日本語・英語両語での学会発表、論文投稿等の経験が必要である。

 

④なお、JAXAプロジェクトデータを扱うため、安全保障審査が必要となる。国籍、経歴(外国政府からの経済支援の有無等)に制限がかかることがある。

「プロジェクト貢献」への業務従事割合

50%

研究環境(研究に使用できる施設整備、研究をサポートする人的環境)

利用可能な計算機資源等は調整中である。

科学衛星に関する設計データ、設計標準文書等にアクセスできる。また、受入責任者は宇宙開発30年以上の経験があり、適宜、有識者を紹介できる。

 

課題解決にあたっては、宇宙科学プロジェクト担当者へのヒアリングが可能である。

受入責任者/研究指導者

受入責任者 宇宙科学研究所宇宙機応用工学研究系 教授・橋本樹明

研究指導者 宇宙科学研究所宇宙機応用工学研究系 教授・橋本樹明

勤務地

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 相模原キャンパス

 

<変更の範囲>機構規則に基づきテレワークを行う場合はその場所、組織改編等により業務の実施場所が変わる場合に機構が定める場所

配属予定部署

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所

宇宙機応用工学研究系

任期

3年

・年度毎の雇用契約を締結します。

・雇用期間については、各年度末に業績評価を行った上で、当初採用日から通算して原則3年まで延長されます。(但し、育休等の期間分延長可。上限10年)

応募締め切り

2024年8月30日(金)17:00(日本時間)

 

※申込期限必須の為、お時間に余裕をもってエントリーください。

※毎月第3木曜日のAM1:00~5:00の間、各募集職務のページ定期メンテナンスの為、お申し込みページをご利用いただけません。ご迷惑をお掛けしますが、上記時間を避けてのお申し込みをお願いいたします。

応募書類

宇宙科学研究所・宇宙航空プロジェクト研究員採用TOPページに記載がございますので、ご確認の上エントリーをお願いいたします。


「様式2 研究指導者もしくはこれに代わる者の推薦書」につきましては、下記のいずれか必須となります。
●応募フォームへの添付
●推薦者が isas-hrtask*ml.jaxa.jp (*を@に変えて送信ください)宛にPDFを直接メール送付

今後の選考日程(予定)

(1)書類選考結果通知:2024年9月下旬頃を予定
(2)面接選考(ウェブオンライン面接):2024年10月中旬(10月16日を予定)

   ※当日は、研究計画、将来のキャリアビジョンについて、10分間のプレゼンテーションを行っていただきます。
    書類選考通過者は、面接日までに上記プレゼンテーション資料(PDF)を送付いただきます。

(3)内定通知:2024年10月中旬~下旬予定

   ※上記日程は変更となる場合がございます。

採用日

原則として、2025年4月以降(応相談)

※当初約束した採用日から6ヶ月以内に着任できない場合は、採用が取り消されます。

問い合わせ先

※件名に【宇宙航空プロジェクト研究員採用】を入れてください。

 

■募集研究テーマに関するお問合わせ

 ※本募集研究テーマ以外のお問い合わせはお控えください。

 宇宙科学研究所宇宙機応用工学研究系 橋本樹明 hashimoto.tatsuaki*jaxa.jp

 

■採用全般に関するお問合わせ

 人事部人事課 採用担当 jaxacareer*jaxa.jp

 

上記*を@に変えて送信ください。

受付終了