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【プロジェクト研究員】高い走破性と自律性を有する月面超小型ローバの研究開発

研究内容

日本の月着陸ミッションSLIMでは,小型の表面探査ローバが搭載ペイロードの候補として考えられており,本テーマでは,質量1kg程度と小型ながらも高い走破性を有し自律的に探査を行なうローバの研究と開発を行なう.

 

月面はレゴリスと呼ばれる砂で覆われており,砂礫層の上に岩が点在する地形となっている.過去に月面をはじめとする高重力天体に持ち込まれた探査ローバはいずれも車輪型の移動メカニズムを持ち,ローバの質量は10kgから1tと幅広い.しかしながら,質量1kg程度の小型のローバでは,車輪径が必然的に小さくなるため,走破性が著しく劣り,広範囲の移動が難しい.

 

そこで,従来にない発想によって,小型でありながら,長距離の移動を迅速に可能とする移動メカニズムの研究を行なう.また,周囲の取得画像を用いて地球からの支援なしに探査を行なう自律化の研究も行なう.これらの研究結果を最終的にはSLIMミッションに検討されている実際の小型ローバに適用する.

求める能力、資質、経験

ロボティクスの研究経験があること.また,以下のいずれかの能力,知識を有すること.

(1)組み込みシステム

(2)FPGAの開発

(3)3D CAD

(4)テラメカニクス

(5)車両運動工学

(6)画像処理による情報抽出

 

なお,テラメカニクスは軟弱地盤と作業機械の間の力の相互作用一般の研究分野であり,移動メカニズムだけではなく,着陸や掘削などの問題を含む.

研究環境

宇宙科学研究所・宇宙機応用工学研究系に在籍し,ミッションおよび機器開発の経験が豊富な准教授と助教の2名が指導にあたる.また,実ミッションにおける機器の開発・試験作業も担当してもらう.

3Dプリンタによる試作や各種の数値計算ツール(multibody dynamicsのシミュレーションツール,画像処理ツールなど)の使用が可能である.

研究指導者

宇宙科学研究所 宇宙機応用工学研究系 准教授 吉光徹雄

勤務地

相模原キャンパス

配属予定部署

宇宙科学研究所 宇宙機応用工学研究系

応募締切

2018年12月20日(木)17:00

今後の選考日程(予定)

・書類選考結果通知:2018年12月26日(水)~27日(木)

・面接選考:    2019年1月7日(月)

・選考結果通知:  2019年1日8日(火)以降

 

※上記日程は変更となる場合がございます。

問合先

■募集研究テーマに関するお問合わせ

 宇宙科学研究所 宇宙機応用工学研究系 准教授 吉光徹雄 

 

■採用全般に関するお問合わせ

 人事部人事課 採用担当 jaxacareer*jaxa.jp

 

上記*を@に変えて送信ください。

受付終了