研究内容
Cassini や Juno などの探査機で成された最先端の観測により、木星や土星などの外惑星圏の研究が国際的に活発に行われている。また、欧州各国をはじめ日本や米国の研究者が参加し、ESA(欧州宇宙機関) が主導する木星氷衛星探査計画JUICEが推進されている。
木星が形成する磁気圏や、ガニメデの持つ固有磁場、ガニメデ、カリスト、エウロパ等の木星の衛星に誘起される誘導磁場を測定して、木星磁気圏プラズマ、ガニメデの内部ダイナモ、氷衛星の地下海洋の研究を行うことを目的として、JUICEには磁力計(J-MAG)が搭載される。
本研究では、これまでの外惑星探査ミッションで取得された磁場及び磁場に関連の深いデータを用い、独創的な発想に基づいた研究を行う。更に、研究で得た知見をもとに、JUICEによる磁場観測計画に参加し、日本の担当である軌道上高精度較正の方法の検討に貢献し、科学観測プランの提案を行う。