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【プロジェクト研究員】三体系の飛行力学と深宇宙探査ミッションへの応用

勤務地
相模原キャンパス

研究内容

深宇宙探査機の飛行力学は、作用圏の概念と二体問題に基礎を置くパッチドコニックス法を出発点に、スイングバイ、電気推進、三体力学の先進的な軌道操作手法を開発し、高度なミッションの実現に貢献してきた。とくに三体力学系については、ラグランジュ点とその近傍に着目した初期の議論から大きく展開し、作用圏界を飛行する多様な軌道が開発・活用される共に、スイングバイと組み合わせた軌道設計の体系化が進むなど、当該分野における学術的な最前線を構成している。本研究では、JAXAで開発を進める3つの深宇宙探査ミッション、MMX、DESTINY+、EQUULEUSにおける三体系の飛行力学に関わる技術課題(MMXにおけるフォボス周りの擬周回軌道、DESTINY+、EQUULEUSにおける太陽・地球系の中での連続月スイングバイ軌道)に取り組む中で学術的な成果を挙げると共に、実機の開発・運用への参加を通じて大学等の学術機関では得られない実用上の視点を養う。

求める能力、資質、経験

深宇宙探査機の飛行力学に関する諸項目(力学モデル、軌道伝播・設計等)を課程レベルで習得しており、とくに三体力学系については、最新の研究成果に通ずると共に自身で研究成果を挙げるレベルを有している必要がある。キャリアプラン上、実用上の視点を養うことに意義を認めている必要があり、実ミッションに関わるグループに加わり技術課題に取り組んだ経験を有することが望ましい。

日本語を母国語としない場合における言語制約の有無

英語による対応が可能。受け入れる研究室の活動、および参加するプロジェクト(MMX、DESTINY+、EQUULEUS)の飛行力学分野の活動は、海外研究者の参加を前提としており(英語の公用語化等)、これまでも海外研究者が中核的な役割をもって活動に参加してきている。

研究環境

多数の海外研究者・学生が在籍する国際的な環境の川勝研究室に席を準備し、研究に必要な解析用計算機を提供する。研究指導者とは隔週1時間の個別研究会合を実施する。MMX、DESTINY+、EQUULEUSの飛行力学分野の活動・会合に参加し、研究に必要な情報にアクセスするようにするとともに、必要に応じて学生による研究支援を活用する機会を供与する。

任期終了時に獲得できると期待される能力や資質、経験

三体系の飛行力学という分野最前線の技術課題に取り組む中で、研究能力・技術を磨くとともに研究業績を積み上げることができる。実機の開発・運用に参加することで大学等の他研究機関では得られない実用上の技術視点を獲得すると共に、国内外の様々な組織・職種の研究者・技術者と交流することでキャリアパスの視点を広げる。研究支援者との協業の中で、研究指導の経験を得られる。

研究指導者

宇宙科学研究所太陽科学研究系 教授 川勝康弘

勤務地

相模原キャンパス

配属予定部署

宇宙科学研究所太陽科学研究系

応募締め切り

 2020年11月23日(月)17:00(日本時間)

 

※申込期限必須の為、お時間に余裕をもってエントリーください。

※毎月第3木曜日のAM1:00~5:00の間、各募集職務のページ定期メンテナンスの為、お申し込みページをご利用いただけません。ご迷惑をお掛けしますが、上記時間を避けてのお申し込みをお願いいたします。

応募書類

任期付プロジェクト研究員採用TOPページに記載がございますので、ご確認の上エントリーをお願いいたします。


「様式4 研究指導者もしくはこれに代わる者の推薦書」につきましては、下記のいずれか必須となります。
●応募フォームへの添付
●推薦者がjaxacareer*jaxa.jp(*を@に変えて送信ください)宛に直接メールを送付

今後の選考日程(予定)

・書類選考:2020年11月下旬予定
・面接選考:2020年12月中旬予定

 

※上記日程は変更となる場合がございます。

問合先

■募集研究テーマに関するお問合わせ

 宇宙科学研究所太陽科学研究系 川勝康弘 kawakatsu.yasuhiro*jaxa.jp

 

■採用全般に関するお問合わせ

 人事部人事課 採用担当 jaxacareer*jaxa.jp

 

上記*を@に変えて送信ください。

受付終了