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【宇宙航空プロジェクト研究員】南極周回長時間気球による宇宙線反粒子の超高感度観測計画GAPSに関する研究開発

研究内容

【自己の研究】
暗黒物質、宇宙線伝播、太陽変調などの粒子宇宙物理的課題に迫るべく、宇宙線中の稀少成分である反陽子や反重陽子を超高感度で観測する日米欧共同計画GAPSに参加して研究を行う。課題へのアプローチは、理論的研究、計算機シミュレーションによる研究、関連実験のデータ解析、ハードウェア開発のいずれかとし、いずれの場合も、既存のGAPS計画の枠に留まらない発展性を視野に入れたものとする。


【JAXAのプロジェクトとしての研究】
第1回GAPS観測実験(NASA南極気球によって2024年12月実施予定)で得られるデータを解析し、科学成果の最大化に貢献する。また、2回目以降の観測(2026年以降)の実現に向けて、飛跡検出器、データ収集、熱制御、飛翔運用のような、測定器やペイロードシステムの開発を担う。これらにより、製作、運用、解析、成果創出というプロジェクトサイクルを広く経験する。国内や米欧のGAPSメンバーと連携することで、国際共同マネジメントも実践する。


【宇宙科学研究所ならではの人材育成であるポイント】
ISASはGAPS日本チームの代表機関であり、プロジェクトにて中核的な役割を担う環境が整っている。ISASには大型のチャンバや恒温槽などGAPSが飛翔する成層圏環境を模擬できる国内有数規模の試験設備があり、研究を効率的に遂行できる。ISASには理学と工学の両分野のGAPSメンバーがいるほか、科学観測用気球実験や南極遠征の経験豊富な人材も多く、多彩な人材との交流や協同を通じて知見を深めたりアドバイスを受けたりできる。


【どういう人材を育てようとしているのか】
GAPS測定器システムの製作、評価試験、フライト観測実施、データ解析、科学成果創出というプロジェクトのサイクルを経験できる。日米欧のGAPS内外関係者と連携することで、プロジェクトにおける協同やマネジメントも実践できる。米国での滞在も可能で、見聞を広め人脈を広げることができる。自らの研究課題を持ち、取り組むことで、自らの強みを一層伸ばすことができる。
任期終了後のキャリアパスイメージとしては、本人の将来ビジョンや意向を尊重するが、基本的には、国内の大学等の研究機関の研究職・教育職への着任や、GAPS参加機関など欧米の大学等へのポスドク研究員としての転出など、アカデミックポジションに進むことを想定しており、本人が希望すれば、任期途中での転出も含め、強く支援する。本研究を通じて当該分野の次代を担う人材となることを期待する。

 

<業務の変更の範囲>なし(上記の業務内容に関連する業務を超える変更がある場合、契約を改定する)

応募者に求める能力・資質・経験

・物理学または近接分野における博士の学位取得後5年以内であること
・宇宙線物理学や素粒子物理学におけるハードウェア開発の経験を有することが望ましい
・必要に応じてJAXA内外の関連機関や研究者と連携・協力しつつ研究を推進する能力を有すること
・米欧のGAPSメンバーとコミュニケーションが取れるよう、実務上支障の無い英語能力を有することが望ましい

「プロジェクト貢献」への業務従事割合

50%

研究環境(研究に使用できる施設整備、研究をサポートする人的環境)

・GAPSのメンバーであるJAXAおよび外部の大学の研究者等と協同して研究を進める。
・研究のためのスペースやコンピュータなど研究に必要な基本的なものは提供する。
・学会等での成果発表やGAPS内の勉強会等への積極的な参加を奨励する。
・GAPSチーム内で認められれば米国など海外への出張も可能である。GAPS全体の代表機関は米国コロンビア大学である。

受入責任者/研究指導者

受入責任者 宇宙科学研究所学際科学研究系  准教授・福家英之

研究指導者 宇宙科学研究所学際科学研究系  准教授・福家英之

勤務地

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 相模原キャンパス

 

<変更の範囲>機構規則に基づきテレワークを行う場合はその場所、組織改編等により業務の実施場所が変わる場合に機構が定める場所

配属予定部署

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所

学際科学研究系

任期

3年

・年度毎の雇用契約を締結します。

・雇用期間については、各年度末に業績評価を行った上で、当初採用日から通算して原則3年まで延長されます。(但し、育休等の期間分延長可。上限10年)

応募締め切り

2024年8月30日(金)17:00(日本時間)

 

※申込期限必須の為、お時間に余裕をもってエントリーください。

※毎月第3木曜日のAM1:00~5:00の間、各募集職務のページ定期メンテナンスの為、お申し込みページをご利用いただけません。ご迷惑をお掛けしますが、上記時間を避けてのお申し込みをお願いいたします。

応募書類

宇宙科学研究所・宇宙航空プロジェクト研究員採用TOPページに記載がございますので、ご確認の上エントリーをお願いいたします。


「様式2 研究指導者もしくはこれに代わる者の推薦書」につきましては、下記のいずれか必須となります。
●応募フォームへの添付
●推薦者が isas-hrtask*ml.jaxa.jp (*を@に変えて送信ください)宛にPDFを直接メール送付

今後の選考日程(予定)

(1)書類選考結果通知:2024年9月下旬頃を予定
(2)面接選考(ウェブオンライン面接):2024年10月中旬(10月16日を予定)

   ※当日は、研究計画、将来のキャリアビジョンについて、10分間のプレゼンテーションを行っていただきます。
    書類選考通過者は、面接日までに上記プレゼンテーション資料(PDF)を送付いただきます。

(3)内定通知:2024年10月中旬~下旬予定

   ※上記日程は変更となる場合がございます。

採用日

原則として、2025年4月以降(応相談)

※当初約束した採用日から6ヶ月以内に着任できない場合は、採用が取り消されます。

問い合わせ先

※件名に【宇宙航空プロジェクト研究員採用】を入れてください。

 

■募集研究テーマに関するお問合わせ

 ※本募集研究テーマ以外のお問い合わせはお控えください。

 宇宙科学研究所学際科学研究系 福家英之 fuke.hideyuki*jaxa.jp

 

■採用全般に関するお問合わせ

 人事部人事課 採用担当 jaxacareer*jaxa.jp

 

上記*を@に変えて送信ください。

受付終了