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【宇宙航空プロジェクト研究員】系外惑星大気赤外線分光サーベイ衛星 Ariel(The Atmospheric...

研究内容

【求人の名称】

系外惑星大気赤外線分光サーベイ衛星 Ariel(The Atmospheric Remote-sensing Infrared Exoplanet Large-survey)に向けた研究

 

【研究内容】

系外惑星大気赤外線分光サーベイ衛星 Ariel(The Atmospheric Remote-sensing Infrared Exoplanet Large-survey)は、欧州宇宙機関(ESA)が採択し主導する、系外惑星の大気分光に特化した宇宙望遠鏡ミッションである。Ariel は系外惑星が主星の前を通過する現象を利用して、惑星の大気を通過する光のスペクトルを測定し、組成の詳細を明らかにする(トランジット法)。Ariel の観測ターゲットとなる系外惑星は約1000個にも及ぶ。Ariel は1.1 m × 0.7 m の楕円形の主鏡を持つ宇宙望遠鏡を搭載し、波長域 0.5–7.8 μm で観測を行う。Ariel は2029年に打上げられ、太陽地球第2ラグランジュ点(L2)に投入される予定である。これほど多くの系外惑星を対象として系統的な大気分光を行うことが可能なミッションはArielのみである。Arielの第一の観測対象は系外惑星であるが、Arielを利用して、太陽系小天体など系外惑星以外を観測対象とした科学研究を行う機会についても検討されている(Complementary Science: CS)。日本はArielに Co-PI国(共同研究主催国)として参加しており、欧州の各国と同等の権利を保有している。 


【自己の研究】 Arielの打上げはかなり先であるため、Ariel日本チームからの成果や提案の創出に何らかの形でつながる研究であれば歓迎する。


【JAXAプロジェクトとしての研究】 本募集で採用された研究員は、Ariel 日本チームに加入し、Ariel日本チームの運営に寄与する。そしてAriel日本チームからの成果や提案の創出につながる研究を、Ariel日本チームのメンバーと協力しつつ行う。具体例を以下に挙げる。ただしこれらはあくまで例であり、以下に挙げた以外のテーマを志願することも歓迎する。自己の研究と JAXAプロジェクトとしての研究の内容には重複があっても良い。ただしJAXAプロジェクトとしての研究には、チームメンバーとの協力による発展を期待する。 1) Arielの観測ターゲット候補に対する他の望遠鏡による観測 2) 理論モデル・シミュレーションによる研究 3) データ解析法についての開発研究 4) ハードウエアの地上キャリブレーション等による研究 5) Arielの観測ターゲットや観測モード等の提案につながる研究 6) 将来、Arielを重要な要素とし、他の観測と組み合わせて行う観測の検討 7) Arielを利用した系外惑星以外の科学研究(CS)に向けた研究


【どういう人材を育てようとしているのか】 Ariel のデータ解析、サイエンス、解析システム開発等を通じて、将来 Ariel プロジェクトおよびスペース望遠鏡による系外惑星科学(あるいはCS)で活躍できる人材を育てようとしている。

 

<業務の変更の範囲>なし(上記の業務内容に関連する業務を超える変更がある場合、契約を改定する)

応募者に求める能力・資質・経験

応募者に求める能力・資質・経験は以下である。

・研究に必要な能力と意思を備え、実際に研究を遂行できること。
・基本的な物理学を習得しており、研究に活用できること。
・Ariel日本チームに参加し、チーム運営の仕事に貢献し、必要な海外出張に対応できること。
・系外惑星研究を志向する場合は系外惑星研究分野での経験と実績があること、CS を志向する場合は、当該分野での経験と実績があること。

「プロジェクト貢献」への業務従事割合

50%

研究環境(研究に使用できる施設整備、研究をサポートする人的環境)

物理的環境:
研究上必要であれば実験室を利用できる。

 

人的環境:
①宇宙科学研究所において、塩谷圭吾准教授がサポートできる。
②課題によって、Ariel日本チームがサポートできる。
③課題によって、欧州のAriel関係者と共同研究によるサポートがあり得る。

受入責任者/研究指導者

受入責任者 宇宙科学研究所太陽系科学研究系  准教授・塩谷圭吾

研究指導者 宇宙科学研究所太陽系科学研究系  准教授・塩谷圭吾

勤務地

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 相模原キャンパス

 

<変更の範囲>機構規則に基づきテレワークを行う場合はその場所、組織改編等により業務の実施場所が変わる場合に機構が定める場所

配属予定部署

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所

太陽系科学研究系

任期

3年

・年度毎の雇用契約を締結します。

・雇用期間については、各年度末に業績評価を行った上で、当初採用日から通算して原則3年まで延長されます。(但し、育休等の期間分延長可。上限10年)

応募締め切り

2024年8月30日(金)17:00(日本時間)

 

※申込期限必須の為、お時間に余裕をもってエントリーください。

※毎月第3木曜日のAM1:00~5:00の間、各募集職務のページ定期メンテナンスの為、お申し込みページをご利用いただけません。ご迷惑をお掛けしますが、上記時間を避けてのお申し込みをお願いいたします。

応募書類

宇宙科学研究所・宇宙航空プロジェクト研究員採用TOPページに記載がございますので、ご確認の上エントリーをお願いいたします。


「様式2 研究指導者もしくはこれに代わる者の推薦書」につきましては、下記のいずれか必須となります。
●応募フォームへの添付
●推薦者が isas-hrtask*ml.jaxa.jp (*を@に変えて送信ください)宛にPDFを直接メール送付

今後の選考日程(予定)

(1)書類選考結果通知:2024年9月下旬頃を予定
(2)面接選考(ウェブオンライン面接):2024年10月中旬(10月16日を予定)

   ※当日は、研究計画、将来のキャリアビジョンについて、10分間のプレゼンテーションを行っていただきます。
    書類選考通過者は、面接日までに上記プレゼンテーション資料(PDF)を送付いただきます。

(3)内定通知:2024年10月中旬~下旬予定

   ※上記日程は変更となる場合がございます。

採用日

原則として、2025年4月以降(応相談)

※当初約束した採用日から6ヶ月以内に着任できない場合は、採用が取り消されます。

問い合わせ先

※件名に【宇宙航空プロジェクト研究員採用】を入れてください。

 

■募集研究テーマに関するお問合わせ

 ※本募集研究テーマ以外のお問い合わせはお控えください。

 宇宙科学研究所太陽系科学研究系 塩谷圭吾 enya.keigo*jaxa.jp

 

■採用全般に関するお問合わせ

 人事部人事課 採用担当 jaxacareer*jaxa.jp

 

上記*を@に変えて送信ください。

受付終了