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【宇宙航空プロジェクト研究員】小天体サンプルリターン探査の試料採取とその場分析に関する研究

研究内容

【自己の研究】
太陽系科学分野で、将来サンプルリターン探査の概念検討や試料採取に関連する基礎研究およびミッション立案に資する研究、特に小天体表層進化の科学研究を実施する。現在検討が進められている探査提案に対する要素技術の新規提案を歓迎する。


【JAXAプロジェクトとしての研究】
はやぶさ、はやぶさ2,MMXと続く小天体サンプルリターン探査はJAXA/ISASの強みとして世界に認知されている。この強みを継承し発展させるため、試料採取技術の継承と、将来ミッションで想定される多様な天体表層環境での試料採取技術の基礎開発研究が必要である。彗星は有望な探査候補天体の一つである。彗星表層は、小惑星表層と異なり、ダスト堆積層・ 焼結層・未固結な氷層等で覆われている。そのため、各層に適した試料採取機構のサンプリング方式(弾丸式・空気圧式・コアリング式など)の検討・試験が必要とされている。加えて、将来の片道探査を見据えて、試料採取機構と採取試料の揮発性物質を分析するその場質量分析装置とのインターフェイス開発が必要とされている。本研究では、彗星からの試料採取における試料採取機構および採取試料のその場分析機構の検討を理工の専門家とともに推進し、検討結果の実現性を示す試作・試験等を通じて、未知の天体に対するサンプリング方式および質量分析法の検討を行う。


【どういう人材を育てようとしているのか】
宇宙科学ミッションは、理学のミッション要求と工学のシステム実現性の協働により実現する。試料採取技術はこれらの境界領域であり、概念検討段階から基礎研究開発に参加することで、理工双方の素養を身に着け、最適解を見いだす広い視点を持った人材の育成に貢献する。特に、探査候補天体の物性や地質を考慮して、自らの手で試料採取・その場分析手法を設計・開発ができる人材を育成する。

 

<業務の変更の範囲>なし(上記の業務内容に関連する業務を超える変更がある場合、契約を改定する)

応募者に求める能力・資質・経験

(1) 太陽系科学、惑星科学、宇宙地球化学、宇宙工学に関する一つ以上に専門知識を有すること。

(2) 国内外の研究者・技術者とコミュニケーションが取れ、共同研究を推進できること。 

(3) 分野を問わず、計測機器・分析装置等の設計・開発・評価・運用・解析等に従事した経験があることが望ましい。

「プロジェクト貢献」への業務従事割合

50%

研究環境(研究に使用できる施設整備、研究をサポートする人的環境)

はやぶさシリーズ等の試料採取機構、試料分取機構、密閉試料容器、搬送機構の研究開発に使用したISAS内の実験設備や分析設備、解析計算リソース等が使用可能である。試料採取効率の評価に必要とされるISAS内の衝突実験設備を用いた実験のサポートが可能である。採取した試料に含まれる揮発性成分のその場質量分析を行う装置の開発に参画できる。

 

「はやぶさ」「はやぶさ2」のメンバおよび同メンバを中心に検討中の次世代小天体サンプルリターンWGのメンバが研究開発に全面的に協力するが、主には試料採取機構やその場分析装置の開発に岡田達明准教授、物質科学の則面から深井稜汰特任助教、衝突実験には嶌生有理主任研究開発員が研究をサポートする。

受入責任者/研究指導者

受入責任者 宇宙科学研究所太陽系科学研究系   准教授・岡田達明

研究指導者 宇宙科学研究所太陽系科学研究系   准教授・岡田達明

      宇宙科学研究所太陽系科学研究系 特任助教・深井稜汰

勤務地

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 相模原キャンパス

 

<変更の範囲>機構規則に基づきテレワークを行う場合はその場所、組織改編等により業務の実施場所が変わる場合に機構が定める場所

配属予定部署

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所

太陽系科学研究系

任期

3年

・年度毎の雇用契約を締結します。

・雇用期間については、各年度末に業績評価を行った上で、当初採用日から通算して原則3年まで延長されます。(但し、育休等の期間分延長可。上限10年)

応募締め切り

2024年8月30日(金)17:00(日本時間)

 

※申込期限必須の為、お時間に余裕をもってエントリーください。

※毎月第3木曜日のAM1:00~5:00の間、各募集職務のページ定期メンテナンスの為、お申し込みページをご利用いただけません。ご迷惑をお掛けしますが、上記時間を避けてのお申し込みをお願いいたします。

応募書類

宇宙科学研究所・宇宙航空プロジェクト研究員採用TOPページに記載がございますので、ご確認の上エントリーをお願いいたします。


「様式2 研究指導者もしくはこれに代わる者の推薦書」につきましては、下記のいずれか必須となります。
●応募フォームへの添付
●推薦者が isas-hrtask*ml.jaxa.jp (*を@に変えて送信ください)宛にPDFを直接メール送付

今後の選考日程(予定)

(1)書類選考結果通知:2024年9月下旬頃を予定
(2)面接選考(ウェブオンライン面接):2024年10月中旬(10月16日を予定)

   ※当日は、研究計画、将来のキャリアビジョンについて、10分間のプレゼンテーションを行っていただきます。
    書類選考通過者は、面接日までに上記プレゼンテーション資料(PDF)を送付いただきます。

(3)内定通知:2024年10月中旬~下旬予定

   ※上記日程は変更となる場合がございます。

採用日

原則として、2025年4月以降(応相談)

※当初約束した採用日から6ヶ月以内に着任できない場合は、採用が取り消されます。

問い合わせ先

※件名に【宇宙航空プロジェクト研究員採用】を入れてください。

 

■募集研究テーマに関するお問合わせ

 ※本募集研究テーマ以外のお問い合わせはお控えください。

 宇宙科学研究所太陽系科学研究系 岡田達明 okada.tatsuaki*jaxa.jp

 

■採用全般に関するお問合わせ

 人事部人事課 採用担当 jaxacareer*jaxa.jp

 

上記*を@に変えて送信ください。

受付終了