業務内容
衛星搭載合成開口レーダ(SAR)は、JAXAでは1992年に打ち上げられたJERS-1以降継続的に開発・運用し、現在はALOS-2及びALOS-4の校正検証・利用推進研究を進めています。ALOS-4の後継にあたる将来型L-band SARも宇宙基本計画工程表に記載されており、継続的なL-band SARによる観測が国やユーザからも期待されているところです。一方で高分解能光学衛星に関してはALOS-3喪失後、政府やユーザとの検討から次期光学事業として官民連携で推進されることとなり、JAXAでは高度計ライダー衛星の開発・運用を予定しています。日本における衛星ライダーによる陸域観測は初めての経験となるものの、航空機ライダーによる森林観測や地形計測はこれまでに多くの実績があります。
このような経緯から、高度計ライダー衛星のミッションや仕様検討、校正検証等の準備を進めるとともに、JAXAの強みである長期のL-band SARデータと合わせた森林等の応用利用分野における利用推進研究を進めることが必須となっており、今般、ライダー計測原理の知見を有す人材を募集します。
本求人では、具体的には以下の業務に従事して頂きます。
・衛星搭載SAR及びライダーに関するミッション検討、システム検討、校正検証及び利用推進研究等の実施
・地球観測衛星による森林及び地形・地理空間情報抽出に関する研究開発
・国内・海外における関連プロジェクトの推進及び管理
プロジェクト業務の推進にあたり、積極的・自発的に業務に取り組む姿勢とともに、リモートセンシングに関する知識やデータ解析技術、ラインメンバーやプロジェクト関係者、ステークホルダーとのコミュニケーション能力を兼ね備えた人材を求めています。
これらの業務を通じて、衛星データの高度な解析技術を身につけるとともに、プロジェクトマネージメントやシステムズエンジニアリングに関する知識を学び、将来的には利用推進研究業務を取りまとめて頂く人材となることを期待しています。
【ご参考】地球観測衛星データサイト
https://earth.jaxa.jp/ja/
< 変更の範囲 :機構が定める業務の範囲 >