業務内容
国際宇宙探査への参加表明や約30年に渡り軌道上で運用されてきた国際宇宙ステーション(ISS)の退役が近づいてきたこと等により、「きぼう」利用を取り巻く環境が大きく変化しています。ISS退役(2030年予定)以降も継続的に宇宙環境利用の取組みを実施していく観点からも、地球低軌道が民間主体の経済圏になるよう、民間による利用需要を増加させ、民間投資を呼び込み、より一層民間の活動を拡大させていく必要があります。
このような大きな転換期に的確に対応し、我が国民間事業者や海外宇宙機関との適切な関係を構築するために法務能力を発揮することが期待されます。応募者には、筑波宇宙センターに置かれる有人宇宙技術部門事業推進部の法務ラインの一員として以下のような業務に従事いただきます。
① ISS「きぼう」利用における、国内関係府省・民間事業者、利用者等の協定や契約等に係る法務的調整
② ISS退役以降の地球低軌道・宇宙環境利用の取組み(ポストISS)の法的枠組みの検討、国内関係府省・民間事業者との調整
③ ポストISSに係る法的枠組み等にかかる国際調整(海外宇宙機関等との調整)
④ 上記のほか、アルテミス計画関連プロジェクトも含めた有人宇宙活動及び国際宇宙探査活動に関する法務関連業務
・国内外の共同研究契約、秘密保持契約等の各種協定、契約書類の作成、契約相手方との調整、審査、相談対応及び管理等に係る業務
・獲得した競争的資金の事務手続き
・その他
上記の業務を通じて、新たな宇宙利用を実現するための仕組みを構築するスキル、及びこれに付随して、柔軟な思考力、創造力などを身に着けていただきます。その後のキャリアパスとして、機構内の各部署での人事ローテーションを前提とし、法務やその経験を応用する実務経験を積んでいただき、将来的には、専門性と経験に裏打ちされた、組織のマネジメントの中枢を担う人材となっていただくことを期待します。
なお、JAXAで取り組む「きぼう」利用戦略の詳細は、以下のページをご参照ください。
https://humans-in-space.jaxa.jp/kibouser/information/scheme/
< 変更の範囲 :機構が定める業務の範囲 >