業務内容
※本職務については、応募締め切りが設定されましたのでご注意ください。
2024年11月1日(金)23:59(JST)
JAXAでは、衛星システムの競争力強化と自在性確保のために太陽電池やバッテリ、電力制御器等の電源系機器を開発し、多数の軌道上実績を上げてきました。一方、小型衛星コンステレーションや惑星探査など、宇宙機ミッションの高度化により、宇宙機の電力要求が多様化しており、機器単体の開発に加えて、従来の機器が必要とする電力を安定的に供給するだけの電力制御ではなく、衛星運用に係る様々な情報を処理して、バッテリの充放電や機器のON/OFFを制御し、衛星全体の最適化により、バッテリの長寿命化や電力の効率的な運用を行う等のインテリジェントな電力制御技術の必要性が増しています。
具体的には以下の業務を担って頂きます。
・インテリジェントな電力制御技術のコアとなる、FPGAやMPUなどのデジタルデバイスを活用したデジタル電源の研究開発
・衛星ミッションの電力ニーズと機器の性能・制限を勘案し、最適な電力設計と電力運用を検討したうえで、インハウスにてデジタルデバイスに電力制御アルゴリズムを実装し、解析と試験検証、及び実用化に向けた開発
・電力制御機器の小型軽量化の研究開発
・惑星探査ミッション等の機器開発や設計レビュー、衛星運用等、プロジェクト業務
これらの業務では、JAXA内でのインハウス研究、機器メーカと協働した機器開発、プロジェクト業務にかかる衛星システム設計や環境試験、打ち上げ射場作業や衛星運用等、様々な経験ができる機会が数多くあります。さらに本業務は衛星の電力制御においては新たな価値を創造する取り組みであり、特許出願や論文発表等の成果創出の機会も多く、将来、当該研究分野の第一人者としてご活躍していただくことを期待しています。