業務内容
H-IIAロケットやH3ロケットに続く将来の宇宙輸送システムでは、宇宙への輸送能力の大型化、機体の再使用化・低コスト化などを実現することが期待されています。これらの課題を解決するため、JAXAでは、液体燃料を使ったロケットエンジンや、飛行中の厳しい環境に耐えられる軽量な機体構造や、狙った軌道を飛行させるように機体を制御する搭載電子機器(アビオニクス)、それらを組み合わせるシステム技術などの研究開発を進めています。
宇宙輸送システムには様々な技術が必要であり、様々なバックボーンを持つ人材が活躍しています。JAXA内外の多くの人や技術と関わりあい、柔軟な発想で、将来の宇宙輸送システムの実現に取り組むことのできる技術者、研究者が必要です。
本求人では、具体的には、以下のような研究開発業務に従事していただく方を募集します。実際に担当していただく技術領域、研究テーマ、ポジションなどは希望や適性に応じて決定いたします。
【1】液体水素、液化メタン、液体酸素などの極低温流体を燃料とするロケットのエンジンシステム並びに主要部品である燃焼器、ターボポンプ、バルブ等に関する研究開発
【2】ロケットの飛行を制御したり、機体内のデータを地上に伝送したりする電子機器(アビオニクス)や、機体内の電源システム等、電気・電子系の研究開発
【3】再使用型ロケットを実現するためのシステム技術の研究開発
研究開発業務は、技術領域の違いはありますが、主に次のような業務からなります。
①JAXA研究開発成果や諸外国の技術動向ベンチマーク等に基づく、研究開発方針の立案、概念検討、先行的な解析
②技術課題に対する研究計画の立案、実行
③要素技術試験やシステム試験(飛行実験含む)の試験計画立案、実行、データ評価、フィードバック
④研究成果の実用化に向けた開発
⑤上記に関連する企業等との契約(共同研究を含む)に関する実施内容調整と管理
特に要素技術については、②~③のサイクルを数か月~1年程度で複数回行うものが多く、研究に必要な知識や能力を高め、経験を積み重ねることができます。将来の宇宙輸送システムを実現するために課題を解決していく中で、研究成果だけでなく自らの成長も実感することができます。
これらの業務を通じて日本の宇宙開発に貢献したい方、新しい技術にチャレンジしたい方のご応募をお待ちしています。
< 変更の範囲 :機構が定める業務の範囲 >