業務内容
現在JAXAでは、人工衛星や宇宙輸送(ロケット)を研究開発し、その利用を促進する事業を推進しています。近年国内では、官公庁においても地球観測衛星や測位衛星などの開発やその利用が開始されているほか、民間企業による人工衛星や宇宙輸送(ロケット)事業への取組みもますます活発になっています。海外に目を向けても、国連を舞台としたSDGsやCOP(国連気候変動枠組条約締結国会議)等への宇宙活動の貢献、また欧米諸国だけでなくアジア諸国を含めた様々な国で宇宙への取組みが進捗しています。
こうした状況を踏まえ、官公庁、民間企業や海外機関など様々なステークホルダーとの協業においては、各々のステークホルダーの特性に合わせて、JAXAとの間に「Win-Win」の関係を成立させることが重要なキーとなります。この複雑な協力枠組み創出において、法務的な知見や貢献は、協力の価値を最大化させる観点、また事業リスクを未然に防止する観点でも、その重要性は高まる一方となっています。
また、両事業ともに、宇宙二法(いわゆる宇宙活動法、リモセン法)を始め、外為法を含む様々な法令、規制、協定や契約上の条件等が密接に関係しており、これらを確実に遵守するための事業管理、コンプライアンスへの対応が事業リスクの最小化のために欠かせない取組みです。
上記を踏まえ、人工衛星関連事業を所掌する第一宇宙技術部門及び宇宙輸送(ロケット)事業関連を所掌する宇宙輸送技術部門の事業推進部において、新しい価値を創出する「攻め」とコンプライアンス等の遵守を踏まえた「守り」の両利きの法務をキーワードに、これまでのキャリア及び経験を活用して以下の業務に従事していただく職員を募集します。
・部門の各種プロジェクトや研究開発事業の推進のための法務業務並びにそれらに付随する機構内外との調整業務(宇宙二法に基づく申請や手続きの際に必要となる法務業務を含む)
・部門の国内外の協力機関・企業等との協力枠組み創出業務(協定、共同研究及び契約の締結業務)
・部門の輸出入関連及び外国人受入れ関連業務
・部門に関わる規程類の整備運用業務
・部門の地球観測データ等のデータポリシーに関する業務
・部門の産業振興、大学等連携、知的財産に関する業務
・上記の他、事業推進部の運営に必要となる業務の支援
第一宇宙技術部門及び宇宙輸送技術部門の事業を推進する意欲に溢れる方、機構内外との調整に積極的に取り組んでいただける方を求めています。
採用後は、これらの業務を通じて、法務的な専門能力や経験を積み重ねていただきます。キャリアパスとして機構内の各部署での経験等を通じ、法務やその経験を応用する実務経験を積んでいただき、将来的には、専門性と経験に裏打ちされた、組織の中枢を担う人材となっていただくことを期待します。
< 変更の範囲 :機構が定める業務の範囲 >