業務内容
航空科学技術分野における研究開発の中核機関であるJAXA航空技術部門では、我が国の航空産業の振興及び社会課題の解決に貢献するべく、基盤技術の研究開発を推進しています。その中でも飛行試験は、JAXAで開発した航空技術の実用化に向けた最終ステップとなる飛行実証として不可欠です。また研究の初期段階において実飛行でデモンストレーションをすることにより、技術の有用性を確認するとともに、実装イメージを技術のユーザに示してニーズを具体化することが可能となるため、研究開発の社会実装の確度を向上することが可能となります。JAXAでは国内唯一の実験用ヘリコプタを運用し、航空宇宙技術の発展に貢献しています。
本公募では、実験用ヘリコプタを用いた研究飛行専門職として、操縦業務に従事するとともに、航空機に関する広い運航知識と豊富な飛行経験を有し、その専門性を活かして研究開発側からの飛行試験ニーズや航空機の運航に関する相談に応え、研究開発の推進に貢献する意欲にあふれる人材(リサーチパイロット)を求めています。
具体的には、以下の業務を担当して頂くことを想定しています。
・ JAXAが運用する実験用ヘリコプタ(川崎式BK117 C-2型)の操縦業務
・ 実験用ヘリコプタを使用した飛行試験について、研究者に対する助言、関係者との調整、飛行試験内容の具体化
・ 運航管理業務
・ 実験用航空機の維持・運用に関する業務(庶務含む)
・ SMS(安全管理システム)に関連する活動
なお、これらの業務に伴い、2週間から2ヶ月間程度の出張をする場合があります。
リサーチパイロットは、安全に対する配慮はもちろん、単に運航(操縦)だけではなく研究開発業務に対する理解が必要となるため、以下のような資質をお持ちの方を希望します。
・常に研究開発のための飛行(操縦)であることを意識し、研究目的の達成に求められる飛行の実現に努める姿勢
・研究者との対話を常に心がけ、研究内容の理解及び運航側からのアドバイス(パイロットコメント等)ができるような研究意欲
また、研究飛行に加え、学会や外部の委員会等にも参加しながら知見を深め、将来的には我が国の飛行試験技術をリードできる人材となることを期待しています。
< 変更の範囲 :機構が定める業務の範囲 >