業務内容
極めて複雑なシステムとなっている近年の航空機(部品点数は自動車の約100倍)の開発においては、設計変更等による手戻りや認証試験の複雑化により、開発スケジュールやコストを増大させることが大きな問題となっている。これらの課題の解決手段として、モデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE: Model-Based Systems Engineering)、認証試験の解析による代替(CbA:Certification by Analysis)、Digital Thread(開発の上流から下流までデータをつなげる仕組み)等のデジタル技術の活用が注目されている。JAXA航空技術部門では、これらの世界的な潮流を踏まえ、事業者との連携のもと、設計や認証のプロセスを含む航空機のライフサイクル全体をデジタルでつなぐDX(デジタル・トランスフォーメーション)技術の実現を目指して研究開発を進めています。JAXAは、航空機ライフサイクルDX (CHAIN-X)コンソーシアムの代表としてDXを推進するとともに、経済安全保障重要技術育成プログラムの代表機関として、航空機設計や認証のDX、ITインフラの構築を進めています。
本公募では、最新のデジタル技術を活用して高度なセキュリティを確保しつつ、外部連携可能なプロジェクトネットワークを構築するとともに、ITインフラであるDXプラットフォームを開発する人材を募集します。具体的には以下の業務に従事していただくことを想定しています。
・JAXA外部機関と連携可能なプロジェクトネットワークの検討・設計・構築・運用を行う。
・欧州のデータ連携プロジェクト(GAIA-X、Catena-X等)を参考に、データ連携技術の航空機産業への適用可能性を検討し、技術実証を行う。
また、研究開発の実施とマネジメントに加え,国際的な活動にも参加しながらキャリアアップを図り,将来的には当該プロジェクトだけでなく、機構全体のIT技術をリードできる人材となることを期待しています。
< 変更の範囲 :機構が定める業務の範囲 >