業務内容
※本職務については、応募締め切りが設定されましたのでご注意ください。
2023年2月6日(月)23:59(JST)
現在、JAXAにおいて、自在な宇宙活動を実現するための有人・無人の宇宙輸送システムや惑星着陸探査機の開発に必須な大気圏突入技術に関する研究開発を、JAXA横断的に進めている。大気圏突入機の研究開発においては、大気圏突入時の猛烈な加熱(空力加熱)から、機体を守る耐熱技術が最も重要な技術課題である。その耐熱材料を評価するための装置が、アーク風洞設備であり、JAXAの風洞設備群の中でも重要な役割を担っている。このアーク風洞試験技術の発展・高度化の議論が進められており、その中心となり得る技術者を求めている。
本業務では、大学共同利用設備の一つであるアーク風洞設備の維持・管理、試験運用、および、発展的な改修・高度化を実施する。本設備をJAXA内外の大気圏突入機関連の研究者や技術者に開放されているため、それらのユーザーと連携し、主体的に、本設備での試験を実施し、先進的な大気圏突入機の研究開発に貢献する。また、大学共同利用実験調整グループでは、アーク風洞を含めた国内有数の風洞設備や宇宙科学研究のための実験施設を有しており、これらの大学共同利用としての戦略立案、企画を有機的に行い、宇宙研の基盤的中核技術として戦略的に発展させながら、大学共同利用実験によって得られる科学成果の最大化に貢献することが出来る人材を求めている。
加えて、将来的には、JAXAの将来ビジョンを踏まえて、大気圏突入機技術の必要性・重要性を理解し、アーク風洞設備を含めた、将来のJAXA風洞設備群の有り方、先進的な風洞設備の構築の議論において、中心的な立場で大気圏突入技術分野のコミュニティを牽引していくことを期待する。
上記の業務を通して、大気圏突入機の耐熱技術、及び、アーク風洞設備技術に関連した、高速熱流体工学、材料工学、機械工学等の専門性を深めるとともに、現在、日本に存在する唯一の大型のアーク風洞でしか出来ない実験等を実施しながら、本分野の第一人者としてのキャリアを進めることが出来る。